11年前に買ったサンヨーのドラム式洗濯機「AQUA」(AWD-AQS3)が突然故障したやん!
修理できるなら、がんばって自分でやってみて、たまには家族に貢献しやがれ!
ホンマいっぺん、ドラムに押し込んでグルんグルん回したろかぁ?
「E11」
この3文字がモニターに表示されたその光景は、ある日突然やってきたらしいです。
普段の鬼嫁のイカツイ叫びではなく、少し脱力感のある声で「洗濯機動かへんようになったぁ~」っと言ってきたので、色々調べたがサンヨーの修理期間はすでに終了済みとのことでした。
そこで私がさまざまなアプローチやリサーチを重ねて、結果的に愛着のある洗濯機が復活した経緯を書き記しておこうと思いました。
同じ悩みを持つサンヨー洗濯機 AQUAユーザーの方々の参考になれば幸いですが、あくまで私の素人判断・素人作業の結果ですので、100%自己責任でお願いしますね。
サンヨー洗濯機 アクア(AQUA)にエラーコードE11が表示されて最初に行ったこと
- とにかくネットでググってみた!
- パナソニックのサポートセンターに電話してみた!
- 自分で修理する決断した!
洗濯機が壊れてまず最初に行ったことは、ネットで「サンヨー AQUA E11」とググって同様のケースを検索しまくりました。
するとほとんどが同様のケースで「他社の排水弁から部品取りして、AQUAの排水弁に取り付ける」というものでした。
それから念のために現在のサンヨー洗濯機の問い合わせ先となっているパナソニックの三洋商品ご相談センター(050-3116-3434/平日9~18時)に確認してみた。
そこで「修理が可能なら行うが部品が無い。それでも良いですか?」と言われ、約4,000円の出張費を覚悟で確認を依頼しました。
するとその後、担当者から詳細を打ち合わせる着信があり、状況を説明すると即答で「そのE11の表示で改善したケースはすでに部品が無いのでほぼ皆無です!」と言われました。
その時に私はネットで調べた給水弁のゴム交換のことをしれぇっと聞いてみたところ「断言はできませんが、そのケースがダントツで多いと思います!」と言ってくれたのです。
私はその時点で出張修理を丁重に断って、自分でDIY修理することを決意しました!
修理をするにあたり準備するものは給水弁とヘックスローブドライバー!
ネットで調べた給水弁と特殊な工具が必要ということで、準備に取り掛かりましたが、ここで私がミスったことも含めてお伝えしていきます。
給水弁が届くまでに数日要するので、その間に特殊な工具「ヘックスローブドライバー」の準備をしっかりと行うことが非常に大事です。
まず最初に「ヘックスローブドライバー」から説明していきますね。
ヘックスローブドライバーは通販が確実かも?
ネット上では「ホームセンターで入手した」や「100円ショップにあった」等、さまざまな入手経路が紹介されていますが、私は見事に空振りに終わりました。
私の近隣の100円ショップ3件とホームセンターを回ったのですが、結局作業がしづらい工具にしかたどり着きませんでした!
ですので、最初からネット通販で取り寄せることが最も賢い選択かもしれませんので、ご参考までに。
100円ショップで使えるヘックスローブドライバーは無かった!
これは私の生活圏内の100円ショップ事情ですので、一概に言えませんがヘックスローブドライバーはダイソーにしかありませんでした。
しかし、ダイソーのヘックスローブドライバーは今回の作業に必要な「いじり止め付トルクスねじ」に対応可能ではありませんでした。
ですので、100円ショップはあきらめてホームセンターに向かったところ、「いじり止め付トルクスねじ」に対応可能なものはあったのですが…
ホームセンターではヘックスローブレンチしか見つけられなかった!
ホームセンターでは結果的に上の画像の「ヘックスローブレンチ」しか見つけられなかったのですが、これは私が行ったコーナンだけの事情でしょう。
他のホームセンターならベストなものがあるかも知れませんが、コーナンでは少し高価なドライバーセットでも「いじり止め付トルクスねじ」に対応可能なものはなかったので「ヘックスローブレンチ」を購入しました。
これがあとで最大の後悔になろうとは、この時点では想像できませんでした…
取り寄せた電子部品は「日立の給水弁 BD-V9600L 022」です!
本当に私はズブの素人なので詳しいことやコツなどはお伝え出来ませんが、結果的に修理に成功した事実だけをお伝えしていきますので、何度も申しますが「すべて自己責任」でお願いします!
私がネットで調べた結果、取り寄せたものより安価な給水弁やその他色々な代替品がありましたが、最も多くの使用例があった「日立の給水弁 BD-V9600L 022」を発注しました。
結果的に見事に修理が成功したので間違いでは無かったと思いますが、AQUAのすべての機種のことは知りませんので、あくまで自己責任でお願いします。
その他の事前に準備しておくべきツール
【私があったら便利と思ったもの】
- 電動ドライバー(磁石ビットなら最高!)
- ニッパー(ペンチではない先の細いもの)
- 磁石ドライバー(+)
- 雑巾(2~3枚)
- 掃除グッズ
- ペーパーナイフ
①の電動ドライバーは洗濯機のカバーを外すときに便利ですが、なければないで大丈夫ですし、②のニッパーは電極バルブを抜くときに便利でした。
③の磁石ドライバー(先端が磁石)は必須アイテムと言えるかも知れるもので、不器用な私は何度も助かりましたし、100円ショップで入手可能なので強くオススメします!
④の雑巾は私の作業方法が悪いかも知れませんが、結構水浸しになるので、必ず準備して作業しましょう。
⑤の掃除グッズは洗濯機を洗濯パンからずらした時にどこも例外はないと思いますが、ものすごいワタボコりが現れますので、掃除機やふき取りシートは必須アイテムです。
⑥のペーパーナイフは細かい作業で役に立ちましたので紹介しますが、ゴムを傷つけてはいけないので、絶対にカッターナイフで代用しないでください。
「日立の給水弁 BD-V9600L 022」が届いたら修理開始!ここから15工程の道のりです!!
- 「日立の給水弁 BD-V9600L 022」を分解する
- 慎重にゴムを取り出す
- 電源プラグを抜きホース類を取り除き周囲のスペースを確保して洗濯機のカバーを外す
- 給水弁の電極バルブを撮影しマーキングをする
- 給水弁を慎重に外す
- 給水弁を分解する
- 新品のゴムを超慎重に付け替える
- 慎重に組み立てる
- 給水弁を慎重に取り付ける
- カバーを取り付ける
- 掃除をしてホース類を取り付けて本体を再設置する
- 電源プラグを差してしばらく待つ
- スタートボタンを押す前に神様にお祈りする
- 標準コースで洗濯してみよう!
- 歓喜の瞬間!?ヤケ酒の準備!?
「日立の給水弁 BD-V9600L 022」が届いたらいよいよ修理開始ですが、ここからの15工程に挑む前に宣言しておきます!
あくまで私の個人的な感想ですが、経験者や器用な方はそんなことないでしょうが、不器用な私にとってこの修理は全然簡単ではありませんでした!
でも、ここまできたら後戻りはできないでしょうから、がんばっていただくしかないのですが、とにかく「不意のトラブル」だらけですので心が折れないことを祈っています。
①「日立の給水弁 BD-V9600L 022」を分解する
取り寄せた給水弁のねじをひたすら「ヘックスローブレンチ」ではずし続けていきますが、上の画像は「いじり止め付き」の「ヘックスローブレンチ」ではないので念の為。
「いじり止め付き」とは先端が半球状にくぼんでいる「ヘックスローブレンチ」のことです。
②慎重にゴムを取り出す
分解した給水弁から新品のゴムを取り除くのですが、ここでゴムを破損させては元も子もないので、慎重に慎重を重ねて作業してください。
なお、新品とはいえテスト段階での残留物と思われる少量の水があふれてきますので、ふき取り用の布を必ず準備しておいてください。
③電源プラグを抜きホース類を取り除き周囲のスペースを確保して洗濯機のカバーを外す
次に洗濯機のカバーを取り外す工程ですが、こちらも差し込んだカバー止めが折れないように注意しながら作業してください。
身体を入れて作業できるスペースを確保するように注意して、電源は必ず事前に抜いておくこともお忘れなく。
④給水弁の電極バルブを撮影しマーキングをする
給水弁に差し込まれたプラグは色分けされていて、写真を取っておくことをおすすめしますが、それに付け加えてマーキングしておくことをおすすめします。
同じ色のコードや左右上下で迷ったときに確実に復元できるように個々で工夫してマーキングしてください。
⑤給水弁を慎重に外す
給水弁が本体に結合しているビスは私のケースでは3点でしたが、給水弁は慎重に取り外してください。
特に前述のプラグを抜く時に若干のサビや粘着物の付着により、すぐに外しにくい場合が想定されますので破損しないように、先の細いペンチ状の工具を準備しておくと作業が楽になるかも知れません。
⑥給水弁を分解する
取り寄せた新品の給水弁を分解して部品取した弁のゴムをプラスチックの台から取り外しますが、力を加えすぎでゴムが破損しないように注意してください。
特に突起状の凸(チョボ)があるので、慎重に作業してください。
⑦新品のゴムを超慎重に付け替える
次に故障した給水弁を分解して古いゴム弁を取り外しますが、その時に古いゴムの破損状況を確認しましょう。
私の場合は全部ではありませんでしたが、2つのゴムが裂けた状態を目視で確認できたので、故障の原因にたどり着けた気がした場面でした。
ここで注意するべきことは状態の良いゴムは再利用しますので「至近距離の目視で状態を確認」して、良好な順番で分かるように邪魔にならない場所に並べて置いてください。
最後に新品の給水弁から部品取したゴム弁を古い給水弁のプラスチックに移植していきますが、ここでもゴムを破損させないように慎重に。
最終的に1つぐらいは古いゴムを再利用する必要が生じると思いますので、状況に応じてゴム弁を選択して装着させてください。
⑧慎重に組み立てる
古い給水弁にすべてのゴム弁をセットしたら、元の状態に復元させましょう。
ここで「ヘックスローブレンチ」の出番は終了となります。
⑨給水弁を慎重に取り付ける
復元させた古い給水弁を洗濯機本体に装着しますが、プラグの差し込み場所を間違わないように注意してください。
ここで間違えると混乱する原因となり、ここまでの努力が水の泡となる可能性もありますので、慎重にしましょう。
⑩カバーを取り付ける
洗濯本体に給水弁を装着する作業が完了すれば、カバー類を元通りに装着してください。
この時も無理に力を入れてカバー止めを破損させないように注意して、ビスは所定の位置に差し込んで復元させましょう。
⑪掃除をしてホース類を取り付けて本体を再設置する
洗濯機を移動させると気がつきますが、ビックリするほどホコリやゴミがたまっていますので、これらをこの機会にきれいに掃除しておきましょう。
それから排水ホースを所定の位置に装着して、洗濯機本体をしっかりと所定の位置に再設置してください。
⑫電源プラグを差してしばらく待つ
所定の位置に再設置が完了したら電源プラグを差し込んでアースもしっかりと接続し、2~3分ぐらい放置させましょう。
これはアドバイスをいただいた方からの情報ですが、急いで始動させることは避けた方が良いとのことです。
⑬スタートボタンを押す前に神様にお祈りする
私の場合は完全に素人作業で構造や仕組みを知らずに作業したので、不具合が起きても当然&必然なので神に祈る行為は自然発生的に念じていましたね。
「あぁ~、神様ぁぁぁぁ」
⑭標準コースで洗濯してみよう!
神聖なお祈りタイムが終わりましたら、標準コースで洗濯をしてみましょう。
この時点でエラーコード出現前と後の状況に相違が発生しますので、なんら止まることなく水流がスムースなら修理成功へ向かって激熱フラグとなります!
⑮歓喜の瞬間!?ヤケ酒の準備!?
私のケースで恐縮ですが、結果的にエラーコード出現前のように「通常の洗濯」が無事終わったのを確認しました。
その時点で私は間髪入れずに缶ビールをプシューっと言わせて、麦の恵みを五臓六腑に循環させ、奇跡的な達成感を爆発させました!
このテーマのまとめ
- 何の確信もなく結果は神のみぞ知る大バクチかも?
- すべての作業は慎重に行い、細かい部品の管理に集中する!
- 特にゴム弁の取り外し作業は慎重に!
今回の作業はこの記事を執筆する約1ヵ月前に行ったものですが、現在も元気にトラブルなく洗濯機は稼働してくれています。
本来なら新品に買いかえれば済むことですが、小さなゴム弁の不具合だけでその他はまったく正常なのに、廃品となる矛盾に対する無謀な抵抗がたまたま成功した体験談です。
この記事だけでは絶対に100%の情報を網羅できていませんので、ネット上にある情報の一部として参考程度に活用していただければ幸いです。
ですので何度も申しますが、修理する・しないはあくまで自己責任でお願いします。